サバイバル・レッスン

「やくざ大歓迎」宣言 ーサバイバル・レッスン (Part 6)

日本仏教のある宗派の本山は、この間、権力側から「指定暴力団」というラベルを貼られているやくざの組の参拝を拒否したそうです。組の歴代の組長の位牌はその本山に安置されているようですが、今後はその位牌に参拝しないでくれ、とのことだそうです。その…

残す人。残される人。それを端から眺める人。 ーサバイバル・レッスン (Part 5)

今回、日本を襲った悲劇的な大震災で、貴女がまだ日本に残していた物へも多少は影響があったのはないでしょうか。それより、なにより、かわいそうなアサさんは大切な友人や家族と連絡が取れたのでしょうか。今回の震災は、大きく大地を揺さぶり、人々をも動…

逃げる人。逃げない人。ゆずる人。ゆずらない人。ー サバイバル・レッスン (Part 4)

なぜ日本にいるの?いつドイツに帰るの?それとも日本に骨でも埋めるつもり? たまにそういうふうに聞かれることがあります。 私が日本にいる理由は簡単です。日本が好きだからです。 日本がすきということは、日本の豊かな自然がすきだとか、日本の美味しい…

分かっている人、分からない人。学ぶ人、学ばない人。 ーサバイバル・レッスン (Part 3)

大学時分、私に一番大きな影響を与えてくれた先生の専門はカントの哲学でした。先生は講義のときに、【純粋理性批判】のテキストを読みながら、「ここが分からない、あそこも、何回読んでも、やはり分からない」と、私たち学生を前にして公言しました。さぁ…

起きる人、起きない人 -サバイバル・レッスン (Part 2)

「サバイバル・レッスン」の二弾目です。今年の一月に「サバイバル・レッスン(Part 1)」を書いていたときには、こんなに急に日本人のサバイバルが切実な問題になると、私も思っていませんでした。 しばらく前に、「30年後の日本から難民は出る」とテレビで…

共生できる文化、共生できない文化 ーサバイバル・レッスン (Part 1)

安泰寺に初めて上山した1990から、もはや20年が過ぎました。安泰寺の堂頭になって、10年目になろうとしています。 最近、地方の団体に講演に呼ばれる機会が多くなりました。「外国人の目から見たニッポン」といったようなテーマがメインです。ところ…