文集

安泰寺文集2012年度

「私が安泰寺で何を目指しているのか。」 私は安泰寺に、自分に向かってそう問い続けることのできる場所であってほしいものです。「自分に向かって」というその問いは自問自答すべきものではありません。その問いは山に向かっても発せられ、田に向かっても畑…

稽古慕道とは?

監院の職は為公これ務む。いわゆる為公とは無私曲なり。無私曲とは稽古慕道なり。慕道は以って道に順うなり。 (知事清規) 去年の秋の彼岸に、永光寺という曹洞宗の名刹で行われた坐禅会の講師としてよばれた。二泊三日の小旅行である。道中の大阪で、寺か…

あなたはなにぶつですか?

「安泰寺の本尊はナニブツですか」と聞いてくる人が、ごくたまにいます。大体、「オマエのする坐禅こそ安泰寺の本尊なのだ」と、自分でもすこし格好つけすぎかなと思いながら答えています。 「いや、そうじゃなくて、須弥壇(しゅみだん)の上にいらっしゃる…